随意契約
2025/01/23
12月議会で随意契約について質問させていただきました。このブログでも紹介しましたが、50年近くこの契約案件はル−ルを変えることなく行われていました。地方自治法施行令第167条の2第1項第1号〜第9号で随意契約できる場合の定義が示されていますが、物価高騰、消費税導入、5%、8%、10%と消費税が上がっているのに契約単価は変動していません。こういった随意契約が行われているのは松江市においては前の町村地域であり、商工会地域で多く行われてきました。施設のある地元の大工さんや町の電気屋さん設備業者など小規模な修繕や少額の備品の購入などが行われてきましたが、総務省や財務省では競争性を重んじているのかこの改正がなかなかなされていませんでした。確かに競争性は必要ですが、競争するまでもなく過疎地やへき地ではお願いする業者自体が少なくこの50年で多くの小規模零細企業の個人事業主が廃業され住人が修理や物品購入をしようにも事業者がいないという環境が作り上げられてしまったように感じています。
国の補助制度も地方をサポ−トしようと作られた内容が、修繕するより補助で購入したほうが良いから修繕をしないと言う様な考え方になっていないか心配をします。いずれにしても国も50年ぶりに改正に向かう様なので注視したいと思います。
インバウンド誘致
2025/01/18
円安で外国人観光客が大幅に伸びているようですが、昨年の訪日外国人は3686万9,900人、しかしながら松江でそれを感じることはほとんどありません。
2023年3月に策定された第4次観光立国推進基本計画では3つの柱「持続可能な観光」「消費額拡大」「地方誘客促進」が示されるとともに、旅行消費額・地方部宿泊数等に関する新たな政府目標が掲げられているところ、これらの実現に向けて、市場動向を綿密に分析しながら、戦略的な訪日旅行プロモーションに取り組んでいくとされていますが、島根県、松江市ではどのような目標と取り組みを考えているのでしょうか。NHKの連続テレビ小説に小泉セツをモデルにした「ばけばけ」が今年の秋からはじまる予定ですが、観光戦略はできているのか説明はありません。来年度予算にどのような案件が出てくるのか期待します。
そもそも、外国人の誘客を図るには、出雲空港や米子空港にインバウンド(外国人観光客)をどのくらい誘致できるのか、山陰本線、伯備線でどのくらいの誘客が出来るのか、長距離バスや高速道路を使ってどのくらいの方が松江に来ていただけるのか戦略的な数字が必要です。こういったことは山陰インバウンド機構や宍道湖中海圏域市長会などで共通の課題として取り組まれているとは思いますが、最近はそういった報告もありません。山陰インバウンド機構では大阪万博を見据え4月から着地型の旅行商品を企画しておられますが松江市を案内する企画は2件のようです。内容は通常のものと変わらない内容の様です。料金を見るとバスを使った内容のように見えますが、自由に活動される外国人観光客が日本の決まった内容での観光を利用されるのかは疑問です。前に瀬戸内国際芸術祭の舞台でもある直島に会派で視察したことがありますが、ベネッセの影響もあるのかもしれませんが島自体が「おもてなし」の環境が整っていたように見えました。お店や施設に行けば英語なら皆さん話されるような空気を感じました。国際文化観光都市の松江でそれぞれの観光地でそういった対応が出来ているのか、当時そのような感想を持ったことがあります。
いずれにしても、この地域に短時間で来れるのは飛行機か新幹線という事になりますが、残念ながら山陰には新幹線はありません。飛行機にしても山陰に行こうと思えば数万円かかります。外国人観光客が訪れやすい環境が作れればと思います。
昨日のニュ−ス
2025/01/15
昨日テレビのニュ−スで、松江市の駅前再開発について取り上げておられました。内容は駅前の一畑百貨店が閉店してから一年経ち駅前再開発について、官民で立ち上げた松江駅前デザイン会議は11月には結論を出すはずだったが、テルサの解体の反対により長引いているというものでした。そもそもテルサの解体はデザイン会議で測られたものなのか私たち議員には説明もありませんが、市長が記者会見で発言され、議会からはそんな話は聞いていないのに記者発表されたため本会議でも質問があったところです。市長はその後「テルサの解体は決まっていない」と発言されました。デザイン案は方向性を示したものしか議会には示されておらず、具体にどこをどうするというものは示されていません。一畑百貨店の利用についても複合ビルをはじめとした利用案は一畑の持ち物であり周りが決めることではありません。そういったことがあるのでこのデザイン案には県、JRなど関係のある方を入れるべきと議会からも提案され委員として出ておられるはずです。市長は令和10年くらいには行いたいと報道記事では見ましたが議会での説明はありません。そうであれば先般示された中期財政見通しで財源裏付けも含めて議会に説明するべきです。そもそも一年もかけて方向性も決まらない「小田原談義」のような進め方で本当に良いのか疑問があります。市民の意見を聞き上げるのは良いのですが、そもそも駅は乗り継ぐところで滞在するところではありません。駅の利用者の数、滞在時間はどのくらいなのか、ショッピングされるのはどのような方なのか、タクシ−利用者はどのような方なのか、そういった下調べはできているのか説明はありません。前に同僚議員と松江駅前を活性化するには駅から白潟公園までにマンションを整備する。合わせてビジネスホテル特にシティ−ホテルといわれる少しランクの上のホテルの誘致など話したことがあります。それは駅は滞在するところでない為、人の入れ替わりが激しく通常は駅近くでの買い物は「特別なこと」が無いといかない。通り過ぎるだけの為目的がないと言う様な事から、「滞在」をテーマにするならマンション整備による滞在人口の増加、くにびきメッセで行われる全国大会規模の大会などに参加される方の宿泊施設の整備などを当時あげていました。くにびきメッセで大会があると松江市にはランクの高いホテルが無く半分以上が米子市の全日空ホテルに宿泊されると伺ったことから考えたものです。駅前にある東急インがエクセル東急に代わりそういったことも少し緩和したものの状況は変わりません。コロナ以降そういった全国大会の誘致も積極的とは言えません。
いずれにしても、駅前の賑わいはそういった計画を早く示すことと、行政が行う事(地域活性化の補助金やまちづくりの緩和措置)地権者が行う事(土地利用と協力)市民の協力(駅の利用)が欠かせません。まずはそういった協力を得る内容を示すことと、将来見通し(財源を含めた計画)をしっかりと松江駅前デザイン会議で諮られ、同時に議会に示されるべきと考えます。決まってもいない重要な内容を市長が報道で安易に発信するのはいかがなものかと感じています。
関の五本松歌い初め
2025/01/13
先日、政調関の五本松節保存会が毎年行われる関の五本松節歌い初め神社奉納があり出席しました。毎年のことなのですが、神社は思いのほか寒く、凛とした気持ちにさせます。こういった寒さの中でも皆さん立派な歌声と、三味の響き、太鼓の透きとおった音がなんとも言いようのない風情を醸し出していました。この歌い初め、新年会には副市長をはじめとする関の五本松を愛する会が結成されており歴代の副市長が会長を務めておられ、初代会長の伊藤さん、2代目会長の能海さん、現山根副市長も参加されています。神事が終わると島根県の農林水産部長さんも見学に来ておられご挨拶をさせていただきました。美保神社の参拝客も昨年は8万人増え78万人を超えたと伺いましたが、切れ間なく観光客が当日も来ておられましたが、元旦はものすごい行列だったそうです。
新年会の挨拶をさせていただいたので、メテオプラザが使えなくなり五本松節全国大会も出来なくなり、披露したり発表する場の確保もしなくてはなりませんので、皆さんから要望を出していただき、関の五本松伝承会館を作りましょうと挨拶をさせていただきました。
松江市は公共施設適正化のもと、新たな施設は作らないという方針ですが、国際文化観光都市です。伝統文化を継承する施設の建設ぐらいは行ってもよいと考えます。また、美保関は重要伝統的建造物群保存地区に指定される予定であり、12月議会では条例案も可決しました。新たな文化財に将来指定されるような伝承館を立ててこういった文化を守りたいものです。
新年年始会
2025/01/10
新年になり年始の挨拶の会に出席しています。松江市民の会では市長の年頭の方針が聞かれると思いましたが、ダジャレと受け狙いなのか聞いていて内容を感じられませんでした。昨年の能登半島地震を受けて国においては半島における防災事業など打ち出されていると思いますが、原子力発電所2号機の再稼働を受けた避難道路や防災対策については語られませんでした。NHK連続テレビ小説で「ばけばけ」の放送が秋から始まりますが、これを機にインバウンド観光を頑張りたいと言う様な挨拶もありましたが、十数年前に「だんだん」が放送されたときに当時の松浦市長は広島から松江市までのバス料金を外国人観光客はワンコインの500円で移動が出来るように補助金を付けたことがあります。新幹線が通ていない松江市の観光は飛行機で来るか伯備線で2時間45分かけて岡山からくるのか、広島駅からバスで来るのかと限られています。飛行機でも空港での前後の時間を合わせると東京からだと2時間半かかります。広島からのバスも2時間かかります。こういったハンディ−を克服するために当時ワンコイン500円という事がなされたと思います。ではあれから10数年経ち松江市の状況は変わっているのかといえば何も変わっていません。7年前に私が議長の時に故浅野県議さんから「大阪万博までに松江に新幹線を通して大阪万博に来るインバウンド観光を松江市に波及させよう。議長も協力しろ」と言う様なご意見を伺い議会に新幹線議連、境港出雲道路推進議連を議会で組織していただき、その年の新年あいさつではそういったお話をさせていただきました。コロナ対策もありそういった動きが止まってしまい、整備計画の格上げも未だにできていません。大阪万博はいよいよ今年開催ですがそのような挨拶は無く、今年臨む政策への目標もありませんでした。このような状況をいつまで続けるのか、それぞれの挨拶を聞いていて感じたとこです。
あけましておめでとうございます。
2025/01/03
新年あけましておめでとうございます。
今年は歳徳神の頭屋に隣保の組が当たっているため年末からトンド行事の準備や年が変わっても山に上がっての竹の伐採などがあり隣保の皆さんも大変でしたが、今日無事にとんどを立てることが出来ました。早速観光客なのか帰省した方なのか関東の地域のナンバ−プレ−トの方が写真撮影をされていました。こういった行事も地域を挙げて取り組むのですが年々高齢化していき、とんど用の竹を各家ごとに持ち寄ることになっていますが、持ち寄られる竹もも少なくなりました。こういった行事もいつまで続けられるのかわかりませんが何とか地域を挙げて取り組めればと感じています。
こういったことが出来なくなると地域力が低下し益々過疎に拍車がかかります。最近は自治会長さんや地域の役員さんの違いで地域課題の解決の為の要望や提言が少なくなってきています。逆に問題意識のある地域は行政を動かしてでもと言う様な気概があるため多くの事業が行われている地域もあります。いずれにしても住んでいる方が何を望むのか、それを自治会や地域でどのような要望の形にするのか、上がってきた要望を支所を含めた松江市や議員がどのような対応をしていくのかが重要であり、地域力の向上が求められています。
都市再生緊急整備地域
2024/12/31
内閣府地方創生推進事務局の真田晃宏参事官が12日、松山市役所を訪れ、松山城周辺地域について「都市再生緊急整備地域」への指定が決まったことを野志克仁市長に伝えた。真田参事官は「制度はこれまでは大都市が中心だった。地方都市での活用は先進的な取り組みだ」と話した。
松山城周辺の135ヘクタールは10日、都市再生緊急整備地域として閣議決定された。指定地域は都市再生のための重点整備地域として、民間投資を促すために容積率緩和や固定資産税の軽減などの特例が活用できる。
このような記事が配信されていました。今年の7月に前松江市副市長の平林さん、元島根県土木部長の真田さんを講師に松江駅の駅前開発についてお話を伺いました。困っている一畑百貨店のビルについて何かしらの支援ができないものかというのがきっかけでしたが、松江市の持ち物であれば「解体費の助成がある」都市構造再整備事業を行えばというようなお話でしたが、今回の松山市の都市再生緊急整備地域の指定は本来松江市が早めに行ってなければならない内容のように映ります。松江市では長々と選定された委員による計画がなされていますが、いまだに具体的な考えは示されません。本来であればどのような開発をしたいのか示され、市民や議会の意見を伺い形にしていかなければならないと考えます。また、国の支援が50%あるにしても松江市がそのことにいくらの予算を入れることができるのか、中期財政見通しとの関連や松江市の税収、国の交付税の状況など考えながら何時から何時まで行うかなど考えなくてはなりません。松江市は、市役所周辺、白潟地区、県立プ−ル跡地など手を付けずに先送りにしている現状であり今後どのような計画になるのか大変不安に感じてもいます。駅前の賑わいは必要ですが駅や県庁前にバス路線を集中させてきて賑わいが出ていない事実にも目を向けるべきです。新幹線でも来ていれば別ですが駅は「乗り換える」場所であり「滞在する」場所ではありません。
しかし真田参事官いい仕事してますね!
物価高と貧困
2024/12/29
今日の新聞で物価高の影響で生活保護を受ける方がコロナ下の補助金打ち切り時より多くなっているとの記事が目に入りました。昔なら暮らしが厳しいので親と同居する、離れで暮らすなど家族内共助もありましたが、それでは手当が出ない為、手当を支給してもらうため、あえてアパ−ト住まいをし、世帯分離、所得制限があるので、パートを選択し、正職につかないという本来の支援とは違う雇用の悪循環が行われていないかと不安にもなります。
こういった制度は本当に苦しんでいる方には必要ですがある意味悪用しようと思えばいくらでも行うことが出来てしまいます。世間にはこういったことを逆に指南する方もおられますが、まじめに働き真面目に税金を払っている方たちはどう思うのでしょうか。松江市でもこういった低所得者に10万円、5万円といったお金が何回か、物価高対策として支給されています。国が予算化したものを市を通して支給すものですが、もっとこういった国、県、市、の支援内容についても記事にしたらどうでしょうか。「生活が苦しい、世間は物価高で苦しんでいる」これは収入がある方もない方もみな同じで、それぞれ皆一生懸命生きています。一生懸命働いている方よりも働き方を制限し低収入として支援を受け、まともにはたらいている方よりも日々の所得が多いという事が無いような制度であるべきです。
新聞報道
2024/12/25
先日の新聞報道で松江市が原子力電源施設等立地地域基盤整備支援事業交付金の一部について「直接支給要望、用途、裁量権拡大狙う」と言う様な見出しの記事が上がりました。11月定例会で私は以下のような質問を行いました。
「4年間で5億1千万円の事業予定ですが、この事業への活用は松江市が行いたい事業への活用だったのか、本来松江市が取り組みたい事業に使いたかったのではないか。例えば核燃料税が導入された当初に松江市に配分された当時の10億円は防災無線の整備に使われました。今回の交付金も本来であればそういった施設の更新事業などに使われればと思いますが、使い道について県に準じた活用というのはあまりにも立地市の自由度、意向を妨げてはいないかと考えますが所見を伺います。」
この時の回答は市もかかわって決めたことだから自由度を妨げてまではいないと言う様な回答でしたので私もちょっと感情的になって質問を続けました。
原発関係の多くの事業交付についてはほとんどが県を通じて支給される為、本来であれば社会資本整備交付金や国土強靭化事業を使って事業が出来る内容のものに原発の交付を充てると、その分本来の事業交付が縮小されないかという心配もあり行ったのですが、今までの松江市なら、副市長交渉などが先に行われ、したたかな交渉をしてきたと思いますが最近は「県に言われた通り」議会にも「決まったことを説明する」というスタイルが取られる為、松江市の主体性が感じられませんでした。今回の記事で自由度を求める方向性が出ましたが、松江市の考えをしっかり示す議会答弁ができない矛盾を感じます。
前にも書きましたが原発立地地域の多くは町村です市がかかわるのは松江市、薩摩川内市、柏崎市くらいで多くの町村では独自に事業を行うのが難しいため県への交付が行われ県が事業支援しているのが現状です。しかしながらここ最近の状況を見ると、事業の交付内容や要件が毎年のように変わっていますが、島根県では過去の要件で行ったもの以外には「対応済み」という内容を市に示すだけで交付要綱を変更することなく、多くの交付事業を「見逃している」というように私は感じていました。まずは県の交付要件、利用要件を国に準じた形に随時変更し、松江市の自由度を高めていただきたい。松江市は防災安全部が担当と伺うが政策で一元的に扱い財政や担当部署とすべからく協議していただきたいと感じています。一部署が行うと、どうしても「新たな仕事はしたくない」「県の要綱にないので出来ない」など出来ない理由を述べて国が新しく変更しても要綱が変更されず、他の地域では事業が行われても松江市では取り組まれないという事になりかねません。島根県にしても「松江市から言ってこないから、行わない」という事になってしまいます。新しく採用される制度をどうやったら使えるのか対応してほしいと思います。
年末の挨拶
2024/12/22
年末となりお世話になった方々にあいさつ回りをしていますが、漁師さんから「海が荒れて12月は一度も漁に出られない」と言う様なお話を伺いました。確かに時化が続き毎日のように海は荒れています。
温暖化の影響なのか浅場でとれていたナマコもほとんど見えないとのことです。農業における収入保険の話を昨年から何回か議会でも取り上げて質問をしましたが、漁業における収入保険、共済についても考えなくてはいけませんでした。燃料の高騰、温暖化による漁獲の減少、後継者不足など様々な要因もありますが、「頑張っている方」に日の当たる政策が出来ないか考えてしまいます。先般島根県の漁業従事者は2000人を割ったとの報道もありました。身近な漁村でも新たに操業する方は少なく、唯一大敷網での操業が地域の漁業を支えている状況です。政策的に燃料費の補填をどのような形で行うのか国を挙げて取り組む必要があります。
松江市の食糧需給は大丈夫かというような質問を11月定例会で行いましたが、これまで多くの議員が同じような質問を行ってきましたが、松江市には指標となるデ−タを持ち合わせておらず、県や国の調査での資料しかありません。市独自の資料を作成し国や県の判断ばかりでなく市としていち早く松江市民の食糧需給をどう考えるのか、そのためには生産者である農業、水産従事者に対してどのような政策を行うのか松江市としての判断も必要と考えます。末次(市役所)にこもっていると世間の状況が見えなくなってしまいます。挨拶に行って気づく私も反省しながらの活動です。
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